【作曲家】ハルトシュラーで創作発表するスレ 751-800
2009年04月19日
- 1 :創る名無しに見る名無し:2008/11/26(水) 00:33:28 ID:5F7OpBal
- 148 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2008/11/25(火) 21:07:42 ID:hjcXEBlP
レスや雑談はかまわないと思うけど、自分の作品についてあれこれ解説するようなのは、
ちょっとかっこ悪いな。
やはり真の職人たるもの、作品で語らねば。修羅だ、修羅となれ、お前は書くために生まれた創作マスィーンなのだ。
作品を貼って貼って貼りまくれ。
貼ると修羅だ。彼の伝説はここから始まった
- 751 :創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 20:07:11 ID:oE9jIQT5
- カプチーノは大分減っていた。
僕は鉛筆を取り返し、ノートに適当に落書きをしながら考えた。
ハルト邸や「どこにもない家」のような迷い家の住人で、ハルトシュラー並みの作品を創る腕を持ち、尚且彼女に恨みを持つ相手……
想像がつかなかった。
だがそれでも僕は最も単純な結論を認めなかった。
彼女はそんなものではない。
そう思う度、心が奮い立つ。
僕は立ち上がった。
「美作、行こう。あの人にもう一度会って話を聞こう。」
「えぇ!まだスコーンが半分残ってるんだけど。」
コケそうになった。
「……わかった。じゃあもう少しここに居よう……」
「もう一つスコーン頼んでいい?このお店のやつすごい美味しいよ!」
席に戻った僕は諦めてウェイトレスを呼び止め、飲み物をお代わりした。絵をカウンターに置き、ハルトシュラーは物憂げな表情をした。
離れて黒猫を撫でていた彼は、猫を抱えたまま彼女に近づく。
「間違いないかい?」
彼は落ち着いた態度で訊いた。
ハルトシュラーは両手をカウンターに付いたまま頷いた。
彼女は呟く。
「……哀れだな。」
ハルトシュラーは体の向きを反転させ、カウンターに寄りかかる。
「この絵の作者は――」
天井を見上げる。
「――私が何とかする。」
「そうか。」
彼は壁の時計を眺めている。
目の前の一つが正午を指し、鳩を飛び出させた。
「それで、彼に関してはどうするつもりなんだい?」
「止めさせるさ。身勝手だが。」
「反感を買うかもしれないよ。」
「私の軽率な行動が原因だ。そのぐらいは仕方ないだろう。」
「倉刀くんには耐えられない?」
「……そうだ。」
「僕もそう思うけどね。」
「なら」
ハルトシュラーは彼の背中を睨んだ。
「なぜ彼奴にこのことを話した。私だけに伝えれば……」
「いずれ、彼も知ることだろう?」
彼はゆっくりと振り向く。
「僕は運命を信じないけれど、彼の可能性は信じてる。」
「しかし……!」
ハルトシュラーは下唇を噛む。
彼は猫を離してやった。
「君は倉刀くんをもう少し信じてあげてもいいんじゃあないかな。彼は強い男の子だよ。」
「だがお前のその行動も、運命の内なのかもしれんぞ。」
「言っただろう。」
彼は微笑んだ。
「僕は運命を信じない。」部屋に戻った僕はベッドに身を投げ出した。
- 752 :創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 20:09:00 ID:oE9jIQT5
- あの後美作と街中の菓子巡りに繰り出すハメになり、やっと彼女が満足した頃にはもう日が暮れていた。
結局今日は彼を訪ねられなかったな。
まあいいや、明日の昼間にしよう。
僕は上体を起こし、帽子を投げて帽子かけにかけ、ベストを脱いだ。
さて、今日もやらないと。
気合いを入れて立ち上がり、廊下に出る。
しばらく歩いて、横の扉を開けた。
既に真っ暗な部屋の壁を探り、電気をつける。
見慣れた自分の工房が、光に照らされ現れた。
僕はスイッチのそばの壁にかけてあった作業用のエプロンを身に付け、いくつものポケットから細長いナイフを指に引っかけ取り出す。
座った机の上には、バラバラの人形が転がっていた。
作業台の明かりをつけ、精密作業用の片眼鏡をかけ、その転がっていた腕を持ち上げる。
その腕の内側の空洞を片眼鏡で覗き込み、手に持ったナイフで目的の形に削り始めた。
製作を始めたのは一月前。
作っているのは人間のように動くカラクリ人形だ。
空洞の中身に金属の細かいパーツやワイヤーを詰め込み、人間の動きを完璧に再現してみせる。
それが今の僕の目標だった。
ナイフの先で腕の内側を理想の形に近づけていく。 最終的には師匠そっくりの外見にして、彼女にプレゼントする予定だ。
まだまだ完成は遠いけれど――
扉がノックされた。
僕は適当に声だけで答え、ナイフのクズを吹き飛ばして腕を机の上に置く。
ナイフをポケットに入れ、席を立った。
他人の作業場には入らないこと。それはこの館にあるいくつかのルールの一つだった。
僕は片眼鏡を外してから、扉を開ける。
目の前にはハルトシュラーが腕を組んで立っていた。
「お帰りでしたか。夕飯のことでしたら、今日は美作に――」
「倉刀、すまない。」
彼女は頭を下げた。
そんな彼女の姿を、弟子入りしてから初めて見た僕は言葉を失った。
彼女は顔を上げた。
「調査は中止だ。贋作の件は私が一人で何とかする。振り回して、本当にすまない。」
「し、師匠、何かありましたか?」
僕は慌てた。
だがしかし彼女は僕に背を向け、何も言わずに去っていった。
僕はただ立ち尽くしていた。埃が舞う薄暗い部屋に、男が一人座っている。
男の目の前には、絵の描かれたカンバスがあった。
その絵の左下にはハルトシュラーのサイン。
男はその前に立つ。
「……何が足りないんだ……。」
彼は絵の表面を指で撫でながらポツリと呟いた。
部屋の角で、ガラスケースが怪しく光を反射していた。 - 753 :創る名無しに見る名無し:2009/02/23(月) 20:09:26 ID:oE9jIQT5
- 投下終わり
- 754 :創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 00:57:31 ID:Dn4ck+ic
- 続きキター
他じゃあハルトさんギャグっぽいのばっかだったから、こういうサスペンス調の話新鮮だ - 755 :創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 02:18:24 ID:Mf1LIEPj
- これはたしかに新鮮
- 756 :創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 03:34:03 ID:z337iVOh
- シリアスいいねぇ
- 757 :創る名無しに見る名無し:2009/02/24(火) 06:24:47 ID:+xes5S92
- 某所でハルトさんを勇者にしたドラクエ実況が始まったようですよ。。。
- 758 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 13:04:57 ID:gIqVxtAG
- それは知らなかったが、シリアス話にはwktk
- 759 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 15:48:34 ID:d95HqRQ2
- かいてる人はいったい誰なんだろう
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- 760 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 21:51:24 ID:3k+j1B6T
- ある決意と共に、僕は部屋を出た。
腕の時計はまだ朝の五時。師匠もまだ起きていない時間だ。
僕はいつもの帽子をかぶり、静かに廊下を歩き、館のエントランスに出る。
しかし、玄関の前には彼女が居た。
「師匠……?」
「調査は打ち切り、と言ったはずだ。」
いつもならまだベッドの中に居るはずの彼女は玄関の扉に寄りかかり、僕を待
ち受けていた。
僕は歩みを止める。
どうやら咎められる前に館を抜け出そうという考えは甘かったようだ。
彼女の視線は鋭かった。
威圧的なそれを真っ向から睨み返し、僕は言う。
「師匠、貴女は、決して何かを途中で投げ出すような人ではないし、僕にも、美
作にも同じことを許す人ではない。なのに何故、僕にそんな事を命じるのですか。」
「今回のことは私が一人で片付ける。それくらい大したことではない、というこ
とだ。お前はそんな事に構っているヒマがあったら――」
「大したことでないのなら、それこそ師匠の手を煩わせることではないはず。」
「私の問題だ。」
「貴女が僕に与えた課題です。」
「それは取り消しだ。」
「聞き入れられません。」
僕のその言葉に、ハルトシュラーは眉をひそめた。
僕は続ける。
「僕は今まで貴女に逆らったことはありませんでした。無茶な指示を受けた時は
少しは嫌がりもしたけれど、基本的には従っていました。何故なら、僕は師匠、
貴女を尊敬していたからです。」
「なら――」
「ですが今や貴女は!」
僕は叫んだ。
「僕の目には、今の貴女は、自分の言ったことすら守ろうとしない、守らせない、
最低のクズに見える!」
「な……!?」
「違うのか!否定してみろ!貴女は言った!僕にこの調査を命じた!なのにそれ
を邪魔する!理由も話されずこんなことをされて、尚貴女への尊敬と信頼を保て
と言うのか!違うのか!?否定してみろ!せめて理由を話せ!!」
僕の声はエントランスを反響し、しばらく残った。
僕は息を荒げて、彼女をなお睨む。
ハルトシュラーは絶句していた。
目を見開き、硬直していた。
僕は呼吸を整え、歩き出す。
彼女の背後の扉を開けた。
「……行きます。」
彼女は答えなかった。
僕の心は落ち着いていた。 - 761 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 21:54:24 ID:YOWll0Dt
- 762 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 21:54:34 ID:3k+j1B6T
- 扉を開ける。
相変わらず薄暗く、ごちゃごちゃとしている店だった。
僕は足を踏み入れ、オーブンの中で寝ている猫の横を過ぎる。
彼はカウンターの向こうに座っていた。
僕はわざと足音を立てて歩き、カウンターを挟んで彼と向かい合う。
彼は黒猫を抱いていた。
今しがた過ぎたオーブンの中が気になったが、僕は無視して言う。
「贋作の作者について、あなたの知っていることを聞きにきました。」
彼はすぐには答えなかった。
僕の言葉の余韻が消え去って、壁の時計の音にとって代わられるまで、猫を撫
でながら待っていた。
ゆっくりと彼は顔をあげる。
「どうして……僕に?」
「あなたは昨日、師匠に会いましたね?」
「うん。」
「あなたに会ってから、急に師匠は態度を変えました。だから、あなたが贋作の
作者について何か知っているんじゃあないかと。」
「そうか……」
彼は再び俯く。猫は機嫌良さげに喉を鳴らしていた。
「君は、君の師匠の指示に逆らってここに来たんだね?」
「……はい。」
「どうしてそこまで必死になるんだい?」
僕は首を振った。
「本当は、犯人を突き止めたいわけじゃない。」
「じゃあ、何故?」
「師匠にムカついたからです。」
僕はカウンターから離れ、なぜか床に転がっていたあの贋作絵を手にとった。
「今の師匠が、僕の尊敬する師匠でなくなっているから。何が「僕の師匠」を殺し
たのか。犯人の目的や思想なんて興味はありません……師匠を、師匠でなくした
ものが、知りたいんです。」
僕は贋作絵を、そばの空いている棚に伏せて置いた。
後方で彼が席を立つ音がする。
「君は――」
彼は僕の背中に向かって問い掛けた。
「――後悔しないかい?」
「後悔先に立たず。後悔するかどうかは、終わってから決めます。」
彼がわずかに笑うのが感じられる。
それから、ニュッと後ろから手が延びてきて、握られた紙切れを差し出された。
「その紙に書いてある時代と場所に行けば、贋作の作者に会える。ただし――」
手は引っ込み、彼が離れていくのが感じられた。
「絶対に一人では行かないこと。いいね。」僕は館に戻った。
エントランスにはもう師匠は居なかった。
もしかしたらもう犯人のところへ向かったのかもしれない。
僕は珍しく一人で昼食を済ませ、まず美作を探した。
彼は「一人では行くな」と言った。何故かはわからないが、忠告には従っておく
べきだろう。 - 763 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 21:57:07 ID:3k+j1B6T
- だが美作は見つからなかった。しかし、代わりに書き置きを見つけた。
“夕飯の買い出しに行ってきます。おやつは冷蔵庫にあるから食べてね。by
美作 創”
ベタすぎるだろ。
冷蔵庫に入っていたプリンを食べながら僕は思った。
仕方ない、一人で行くか。
帽子をかぶり直し、念のため懐に護身用のピストルを忍ばせて僕は館を出る。
館から伸びる、いつかのどこかに続く道を一人歩きながら、僕はあの紙切れを取り出した。
紙切れに記されていた場所は、あるヨーロッパの都市。時代は、未来。
嫌な響きだ。
本来なら未来に行くことは、具体的に言えば二十世紀以降に行くのは、師匠に
禁止されている。
理由は僕にもなんとなくわかる。未来なんか知りたくはない。
だが僕はハルト邸に住むようになってから、運命を信じなくなっていた。
多分時間を渡れるようになったなら、誰でもそうなるのだろう。
師匠はどうだろうな。
僕は足を早めた。
早く終わらせたい。
早く終わらせて、美作の作る夕飯を食べて、師匠に、「僕の師匠」に、僕の作品
の経過を見てもらいたい。
「何があるか知らないけれど、後悔なんかするものか。」
思わず口をついて出た。たどり着いた場所は、未来のとある街角だった。
未来といっても、一見すると町並みは二十世紀後半からあまり進歩していない
ように見える。
変化といえば、遠くを走る自動車が静かになった位だろうか。
辺りに人気は無い。
僕は迷わないように注意しながら紙に書かれた場所に向かった。
多分、向こうに見える大きめの一軒家がそうだろう。
正門はどうやら反対側にあるらしい。
僕はグルリと回り込んだ。
正門の前に誰かが立っていた。
身長は低く、何か細長い棒状のものを袋に入れて携えている。
僕はその人物に話しかけた。
「師匠、また邪魔しに来たんですか?」
こちらを向いたハルトシュラーはゆっくりと首を振る。
「いいや、もうそんなつもりは無いさ。」
彼女は荷物を両手で抱く。
「彼奴は、一人では行くなと言っていたろう?」
「心配してくれたんですか?」
「ああ。」
彼女は僕から視線を外し、建物の正門を見た。
白い塗料が殆ど剥げ落ちた、建物を囲む塀に、金具が歪んで完全には閉まらな
くなった、蔦の絡まった門がついている。 - 764 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 21:59:06 ID:3k+j1B6T
- その先に見える庭には背の高い雑草が好き放題に伸びていて、そのさらに先の
建物の姿を見るのには邪魔だった。
かろうじて正門から見える建物の壁には蔦が這い、かなり荒れているように見
える。
だが、人が住んでいるらしいということは直感で感じられた。
「……師匠は、運命を信じていますか?」
建物を見ていた僕はら何故か急にその質問がしたくなった。
これから贋作の作者と対面しようという緊張からか、規則を破った罪悪感から
かはわからないが、僕はここに来るまでに感じた疑問を確かめたくなったのだっ
た。
彼女は答えた。
「……信じている。だから抗う。」
僕は嬉しくなった。
「やっぱり、貴女は僕の師匠です。」
「当然だ。」
彼女は力強く腕を組んだ。
「そういうお前はどうなのだ?」
彼女は少し首を傾けた。
「僕は信じてません。信じてないから、自分の道を歩めます。」
「彼奴とは微妙に違うか。」
「彼はなんて?」
「彼奴は信じてないから、変えようとしていた。」
「おかしな話ですね。」
「そうだな。」
僕は彼女に向き直り、深々と頭を下げた。
「師匠、朝は無礼な振る舞いをして、本当に済みませんでした。」
「気にするな。もしお前が、私に一度でも反発しないほどに個性の弱い人間だと
私に予想されていたなら、私は最初からお前を弟子になんかしなかったさ。」
ハルトシュラーはニヤリと笑ってみせた。
僕は恥ずかしさと申し訳なさから、苦笑いで返した。
「さて。」
ハルトシュラーは荷物を片手に提げる。
「とうとう、贋作の作者との対面だ。」
「はい。」
「倉刀、お前が先に行け。これはお前に与えられた課題だ。」
「はい!」
僕は正門に手をかけた。投下終わり
- 765 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 22:00:52 ID:77oh/0H/
- くっそーwww
いい所で切りやがって、 乙!次回も楽しみにしてる! - 766 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 22:04:58 ID:3k+j1B6T
- >>763
訂正
×二十世紀以降
○二十一世紀以降 - 767 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 22:19:39 ID:zlJdpnRI
- 気になって仕方ない
- 768 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 22:30:29 ID:YOWll0Dt
- 次回が楽しみだ
- 769 :創る名無しに見る名無し:2009/02/25(水) 23:46:55 ID:d95HqRQ2
- 未来…まさか、まさか…
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- 770 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 00:51:53 ID:bSi9nzTz
- 倉刀VSラヴォスだな
- 771 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 11:16:04 ID:Zt+cJSmW
- ここでシリアスないい雰囲気をぶち壊すつもりはないのですが、ハルトクエスト?が某所から移転してきました。
現在の連載が終わるまで待とうかとも思ったんですが、向こうで別の長編が始まっちゃったんで…こちらにご厄介になります。ハルトクエスト?第四回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp01004.png.html☆バックナンバーはこちら
ハルトクエスト? 第一回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00976.png.html
ハルトクエスト? 第二回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00986.png.html
ハルトクエスト? 幻の第零回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00990.png.html
ハルトクエスト? 第三回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp00995.png.htmlところで、第三回でとんでもないミスをやらかしてしまいました。
ローレシア周辺で三匹同時に出現するのは、ぐんたいありではなくアイアンアントでした。
別に誰かに指摘されたわけでもないのですが、ここにお詫びと訂正をさせて頂きます。
「おとなはウソつきだ」と思った少年少女のみなさん、どうもすみませんでした。
おとなはウソつきではないのです、まちがいをするだけなのです……。
なお、今後も皆さんに伝わりづらいネタをお届けすると思いますが、これからは面倒なので訂正はしませんので悪しからず。 - 772 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 13:34:34 ID:9UJuvcWy
- 乙ですぜ
俺もドラクエやりたくなってきた…… - 773 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 13:37:12 ID:HDhHE7zf
- ちょっと待て
倉刀、いけにえかw - 774 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 13:42:13 ID:Zt+cJSmW
- 某所の経緯も貼っておきますね
69 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/21(土) 12:56:12 ID:uYEIWIxs0
唐突にドラクエ3がやりたくなった
創発キャラの名前で進めようと思うから、主人公+仲間(職業込み)三人+商人を適当に決めておくれ。一応コテ・書き手はナシってことで
…まぁ多分途中で挫折すると思うけどねw70 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/21(土) 13:10:40 ID:n5WGR3O.0
格闘家アジョ中 魔術師プリンさん で71 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/21(土) 13:20:55 ID:Ul51.DvY0
女勇者ハルトシュラー
商人は倉刀でいいだろう72 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/02/21(土) 13:22:41 ID:n5WGR3O.0
それじゃ女戦士のはさみさんも - 775 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 14:02:50 ID:AAf3LeJ7
- *「ここは クラトウバーグのまち」
- 776 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 14:03:52 ID:ivhpJEHc
- お、ハルトクエストきたか
これも続きが楽しみでしかたないんだよね - 777 :創る名無しに見る名無し:2009/02/26(木) 14:05:12 ID:Zt+cJSmW
- >>775
十中八九そこまで行く前に力尽きると思うぞw - 778 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 02:51:14 ID:OYKg7Rxn
- ドラクエ3なついなw
これは期待 - 779 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 11:22:50 ID:r+PpGizx
- ハルトクエスト? 第五回
ttp://www6.uploader.jp/dl/sousaku/sousaku_uljp01015.png.htmlなお週末中の投下はありませんのでご安心下さい
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- 780 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 13:30:29 ID:TVuvjGGN
- 冒険進まねーなwww
- 781 :創る名無しに見る名無し:2009/02/27(金) 13:32:50 ID:FB/0+2SQ
- ハルトさんかわいいよハルトさん
- 782 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 09:04:43 ID:LwCPHLUk
- 耳障りな音が鳴る。
僕は門をくぐり、荒れ果てた庭に足を踏み入れた。
庭には人が出入りしているせいで雑草が倒された、獣道のようなものが出来上
がっている。
それを辿っていると、まるで足が勝手に動くかのような錯覚を覚えた。
雑草の向こうから姿を現したその建物は、予想の通りに荒れていた。
外壁には蔦が這い、庭を囲む壁と同様に塗料も剥げている。
剥き出しになった建築材は腐りかけていた。
僕は切ない気持ちでその建物の、生まれた当時の姿を想像した後、それを頭か
ら吹き飛ばして玄関の前に立った。
呼び鈴は壊れていた。
扉を叩いても返事は無い。
僕は躊躇いながらもノブを捻った。
鍵はかかっていなかった。
もしかしたらこの家には誰も住んでいないんじゃないか。
そう疑いたくなる程に中は埃っぽく、静かだった。
中に向かって大声で呼びかけても、その静寂はすぐにまた押し寄せてくる。
僕は唾を飲み込み、懐のピストルに手をかけて中に入った。
いきなり襲われるなんてこともあるかもしれない。
僕は十分に警戒しながら奥へと進んだ。
入ってすぐの部屋、リビングには誰も居なかった。
ただキッチンに洗った食器が放置してあったことから、ここに人が住んでいる
ということは確実になった。
他にリビングにある家具は、小さなテーブルと、綿のはみ出たソファだけだっ
た。
ソファの上には毛布がかかっている。住人がベッド代わりにしているというこ
とが見てとれた。
もしかしたら住人は留守なだけかもしれない。
僕は出直すことを考えた。
だが――
「倉刀、やつはそこの部屋だ。」
師匠にはわかっていた。
どうやら住人は奥の部屋に居るらしい。
何故呼び掛けに反応しなかったのかが疑問だが、そんなことはどうでもいい。
僕は深呼吸をしてから、ドアノブに手を伸ばした。
「待て。」
師匠が止める。
「今ならまだ間に合うぞ。」
僕は一瞬彼女の方を横目で見て、それから勢いよく扉を開けた。
薄暗い部屋だった。
開けられた扉からの光で、埃が舞っているのがよく見える。
広い部屋のようだ。
電気のスイッチは入れずに部屋に入る。
さっきのリビング以上に何もない部屋だった。
そんな虚しい部屋の中央に、誰かが居た。 - 783 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 09:07:01 ID:LwCPHLUk
- その人影はこちらに背を向けて椅子に腰掛け、うなだれているように見える。
彼の目の前には絵が描かれたカンバス、周りには様々な画材が転がっていた。
僕は彼に呼び掛ける。
返事は無い。
もしかして死んでいるんじゃあないか――?
「……君は」
そう思ったとき、不意に目の前の人間から声が発せられた。
その声は小さく、かすれたものだったが、芯のあるもののように感じられた。
「勝手にあがって申し訳ありません、僕は――」
「君は、幼い頃の友人を何人思い出せる?」
彼はこちらに背を向けたままに語りかけてくる。
僕は返答に困った。
「幼い頃の友人を、何人思い出せる?」
なおも彼は訊ねる。
僕は仕方なく、少し考えてから答えた。
「……二十人くらい。」
「名前と顔がはっきり出るのは?」
「……特に仲の良かった数人、でしょうか。」
「それ以外は?」
「……名前と顔、どちらかが欠けています。」
「でも、仲の良かった友人として思い出せるんだね?」
「はい。」
「そうか……」
彼の姿勢は少し良くなった気がする。
もしかしたら背が高いのかもしれない。
「名前と顔と思い出。全てを覚えられている友人は幸せだ。思い出と名前か顔。
どちらか二つを覚えられている友人はその次に幸せだ。では――」
彼は幽霊のように立ち上がる。
「――「思い出」を覚えられていない友人は不幸か?」
意味がわからなかった。
「例えば友人の名前を思い出す。だがその名と対になる思い出も、顔も無い。頭
の中の友人はただの記号と化してしまっている」
「貴方が何を仰られているのかわかりません。」
「僕にも、何でこんな話をしたくなったのかわからない。」
彼はボサボサの黒髪をかきあげた。
「誰かが来る予感はしていた。」
彼はそう言ってから、一瞬間を置き、とうとうこちらを向こうとする素振りを
見せた。
彼の振り向く速度はひどく遅い。
やっと顔が完全にこちらを向いたと思った瞬間、急に彼のその動きが止まった。
彼は何故か衝撃をうけた様子だった。
その目は見開き、似合わない無精髭が生えかけた口元はわなわなと震えている。
しかし彼は僕を見ている訳ではなかった。
彼の視線は僕の後方、S・ハルトシュラーに貼りついていた。
師匠は彼の視線にも動じず、いつものように腕を組んで立っている。 - 784 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 09:09:42 ID:LwCPHLUk
- 僕は両者の間の異様な雰囲気に、思わず後ずさった。
「あ、あ……!あなたは……!」
男は絞り出すような声を発しながら、亡霊のような足どりで、しかし散乱して
いる画材は蹴飛ばさず、片手をハルトシュラーの方に伸ばしながら、彼女へと向
かって歩き出す。
だが彼は彼女の少し前で歩みを止めた。
「あなたは……本当に……!」
突然男は跪き、両手を床につき、まるで礼拝の様にそのまま深く頭を下げた。
そしてさらに、彼はそのまま泣き出した。
その泣き声は悲しみや恐怖のためでなく、感極まったといった印象のものだっ
た。
その光景から僕は言い知れない不快感とおぞましさを感じとり、壁沿いに、ふ
らつきながらさらに後ろに下がる。
何かが背中に触れた。
肩越しに背後のそれを見る。
大きめのガラスケースがそこにはあった。
中には何かが飾ってある。
僕は体もそちらに向け、少し屈んで中を覗き込んだ。
僕は目を疑った。
それから確信と共に短い叫び声を上げてガラスケースから飛び退き、鼓動が激
しいままに男を見る。
男は変わらず体を震わせながら涙を流していた。
ガラスケースには人形が飾ってあった。
その姿は僕の頭の中にあるあの、まだ腕すら出来上がっていない人形の、完成
された姿そのものだった。
師匠の姿に似せたからくり人形――
まさか、まさかこの男は――
「久しぶりだな。」
師匠は言った。
「倉刀作。」
男は顔を上げた。
師匠は見下していた。
世界が軋んでいた。
天地がぐるり。
僕は四つん這いになり、床に胃袋の中身をぶちまけかけた。
馬鹿な、そんなはずはない。そんなはずは――
焼けつく喉を抱え、僕は顔を上げる。
男は這いつくばるのを止め、力のこもった足で立ち上がろうとしているところ
だった。
僕はそんな彼とは対称的に、壁に手をついてよろよろと立ち上がる。
こんな、こんな男がそのはずがない、こいつは違う。
僕はおぼつかない足どりで男へと近づく。
そんな僕の様子に目もくれず、男は彼女に言った。
「お久しぶりです……師匠。」
頭の中で火花が散った。
僕はまるでばね仕掛けのように懐のピストルを抜き、目の前の男に向かって、
最初からそのつもりで来たかのような素早さでピストルを突きつける。
だが引き金を引く前にそれは両断された。
背後でハルトシュラーの白鞘が収められる音がする。 - 785 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 09:12:26 ID:LwCPHLUk
- 「一人では行くな」って、こういうことかよ――
僕は尻餅をついた。
一瞬遅れて、半分になったピストルが床に落ちる。
僕は悔しさで胸が一杯だった。
「ちくしょう、ちくしょう……!」
必死に涙をこらえながら、僕は背中を丸めた。
腕時計の音が妙に大きく感じられた。「修行を終えてあの館を出た日から、どんどん忘れていくんだ。」
僕ではない倉刀作はソファに座り、絵を描いた理由を語り始めていた。
師匠は彼の前方の壁に立ちながら、僕は彼から離れた位置の壁に座りながら寄
りかかり、彼の話を聞いていた。
「理由はわからないけれど、次から次へと忘れていく。多分、あの館との関わり
を絶ったからだろうな――最近では師匠、貴女のことすら忘れてしまっていた。」
彼は師匠を見る。
細めた目に再び涙が溜まってきていたが、彼はそれを拭って話を続けた。
「だけど、ええと、ホラ、居たよね?あの、僕と年が近かった――」
「美作。」
僕は吐き捨てた。
「そう、美作。彼――だったっけ?とかとの思い出とは違って、完全に忘れなか
ったのは、多分、あの人形のせいだろう。」
彼はチラリと視線を奥の部屋へ送った。
あの人形、か。
「だけれど、十割空白のものより、九割空白のジグソーパズルの方が組み立てて
みたくなるように、僕は師匠の名前と、その作品の特徴を覚えていたから、それ
を目の前に再現すれば、それを切っ掛けにもっと思い出せるんじゃあないかと。」
彼は自分の手を見た。
乾いた数色の絵の具がこびりついている。
「だけれど、本当にそれ以外は忘れてしまっているんだ。貴女の描いた絵、貴女
の彫った彫刻、貴女の奏でたメロディ、貴女の編んだ服、何もかも。だから実際
に貴女の作品を探したけれど、貴女のオリジナリティを再現することは到底叶い
そうになかった。」
彼はうなだれる。
「だから参考に、他の画家とかの作品を見て描いたり、彫ったりした。絵にサイ
ンを入れたのは、忘れてしまわないために。外に発表するつもりは無かったから
……」
そして彼は黙った。
ハルトシュラーもそれからしばらく、一言も口をきかなかった。
僕は真っ二つになったピストルを眺めながら、考えていた。
そして自分のすべきことを決め、立ち上がる。
師匠が顔を横に向けてこちらを見た。
僕は彼女に近づく。
「師匠、刀を貸してくれませんか。」
「……何に使う?」
「切り開くために。」 - 786 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 09:15:03 ID:LwCPHLUk
- 僕は師匠の目を見、師匠も僕の目を見た。
倉刀が僕を不思議そうに見上げる。
師匠は微笑み、白鞘を僕に差し出した。
僕はそれを受け取り、大股で奥の部屋へと入る。
感づいたらしい倉刀が立ち上がり、追いかけてきた。
僕は足を早める。
「おい、何を!」
僕の問いを僕は無視する。
僕は真っ直ぐにガラスケースに近づき、鞘でそのガラスを叩き割った。
「止めろ!」
僕が叫ぶが、僕は無視する。
僕は中の人形の髪の毛をひっつかみ、割れたケースから引きずり出した。
「離れてろ!」
僕は僕に叫ぶ。
僕は人形を空中に放り、そして刀で切り捨てた。
二つに分かれた体が空中で回転し、それぞれが無惨に床に転がる。
倉刀は悲鳴をあげていた。
僕は刀を収め、部屋の入り口からこちらを覗いているハルトシュラーに笑って
みせる。
彼女も満足げにうなずいていた。
倉刀は床に座って壊れた人形を抱き抱え、再び、今度は純粋に悲しみのために、
大声でむせび泣いていた。
僕は彼の横を過ぎる。
そして振り返らずに部屋を出た。
師匠も何も言わずに共に歩く。
リビングを過ぎ、玄関を出て、庭と正門を過ぎ、外へ出た。
僕は思い切り身体全体で深く息を吸う。
その時に視線が上がったおかげで、ようやく今日が気持ちのいい晴天だという
ことに気がついた。
しかも爽やかな風も吹いている。
僕は嬉しくなった。
「刀を返せ。」
師匠も気分が良いのか、いつもより明るい声でそう言った。
僕は笑いながら刀を渡す。
本当に気持ちのいい空だった。
「さて。」
師匠は腰に拳を当て、スカートとその長髪を風になびかせながらこちらを向く。
「帰るか?倉刀。」
その問いに、僕は首を振った。
そしてもう一度空を見上げる。
「まだ、残ってますから。」
師匠は微笑んだ。投下終わり。
- 787 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 11:20:05 ID:vSBfJNDM
- 未来、というキーワードで予想はしていたがやっぱりか
倉刀…悲しいのう…… - 788 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:21:50 ID:igK2fjJE
- きっとまた違った未来が待ってるはずさ
- 789 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:24:17 ID:LwCPHLUk
- もう少しだけ続きますよー
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- 790 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:28:36 ID:wFnHWRZE
- 倉刀、良い主人公してるな……
- 791 :創る名無しに見る名無し:2009/02/28(土) 12:34:25 ID:zFsYP0mK
- これはいい話
- 793 :創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 00:47:37 ID:AG3U5/l0
- ミス・・・
- 794 :創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 03:09:55 ID:Usoa+Zmv
- 一瞬、ハルトさんでメタルマックスかと思って焦った
- 795 :創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 12:32:06 ID:RHVZh3YG
- スーパーなんちゃら大戦ですねわかります
ハルトクエスト? 第六回
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- これ違うwww
- 797 :創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 12:40:06 ID:Olyn2Bnq
- 話ww進wwまwwねwwぇww
- 798 :創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 12:48:23 ID:304uiQEL
- DQ?をやれよww
- 799 :創る名無しに見る名無し:2009/03/02(月) 12:51:09 ID:CMYgeZUz
- 脱線どころの騒ぎじゃねーぞwwwwww
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